個別支援事例 「ひきこもってちゃいけない、そろそろ働きたい」

諦めていることってないですか?

おせっかい=その一人が幸せになるための支援

個別支援例

ひきこもり生活 数十年。
年齢は60歳。

「ひきこもってちゃいけない、そろそろ働きたい」

老齢年金の未納があり、年金は貰えない。
この先、どのように生活をしていけば良いのか。

父と母は他界。
軽度の知的障害の疑いがあるが、ご本人に障害受容はない。

何度か、姉・姪御さんが説得をし、療育センターを訪れるも、
ご本人は、障がいがあることを認めれない、療育センターへ行くことを拒否。

検査、診断、障がい者手帳の取得が出来れば、様々な行政・福祉サービスに繋がる。


サービスの「狭間」で、本人・家族が悩んでいる・困っている。


【彼女のストレングス】
・毎日散歩をしている
・思い出話をすることが好き
・笑顔が可愛く、人に愛される
・自分の考をゆっくり伝えられる
・相手を気遣うことができる
・小物づくりが好き、集中して作業ができる
・22年間トリマーとして働いていた経験


ここには書けないほどのストレングスがある。


ご本人が出来ること・出来ていることに着目し、

ハローワークまで、
一緒に散歩することから始めた。



暑い日が続く7月。
道中、暑いだろうからと小型の扇風機を貸してくれた。
暑いだろうからと涼しい散歩コースを案内してくれた。


たくさん、家族との思い出や、
好きなこと、嬉しかったこと、興味関心を話してくれた。


・どうやって求人検索をすれば良いか
・求人にどのような情報が記載されているか
・履歴書の書き方
・志望動機の書き方
・面接で何を話せば良いか、何を聞けば良いか

たくさんの初めて。


両隣の席に座り
初めて見つけた3枚の求人票。

一緒に書いた履歴書、一緒に行った面接。


支援を開始して2か月。


その人は、今、
「お母さんと良く和菓子を作っていた」経験を活かし

お茶屋さんで働き始めている。


障がいってなんだろう?

環境(関わる人、関わり方)で大きく未来は変わる。

これからも続く、その人のストーリー。
その一人の幸せを考え続ける。